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部材調達に頭を抱える鉱工業、基調判断は「足踏み」

経済産業省が公表した9月の鉱工業生産指数(速報値、2015年=100)は前月比5・4%減の89・5となり3カ月連続で低下した。半導体不足と新型コロナウイルス感染症で東南アジアからの部材調達が停滞したことによる自動車の減産が響いた。基調判断は「足踏みをしている」に据え置いた。

全15業種のうち11業種が低下。自動車は普通乗用車や駆動伝導・操縦装置部品などの生産が落ち込み、同28・2%と大幅減。自動車以外では汎用・業務用機械が同5・7%減、プラスチック製品が同7・0%減だった。

製造工業生産予測指数(15年=100)は10月は前月比6・4%の上昇、11月は同5・7%の上昇を見込む。「アジアの経済活動制限による部品調達への影響が9月と比べて少なくなり、乗用車などの生産増が見込まれる」(経産省)としている。

日刊工業新聞2021年11月1日

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