NECがフェイスブックに供給する光海底ケーブルの“世界初”
NECは、欧州と米国を結ぶ超大容量光海底ケーブルのシステム供給契約を米フェイスブック(カリフォルニア州)と締結し、建設を始めた。フェイスブックが計画・運用し、NECが建設を行う。NECが北大西洋横断ケーブルを手がけるのは初めて。
中継器による光増幅が必要な長距離光海底ケーブルでは、ケーブル1本に収納する光ファイバーの数が最大でも32心(16ファイバーペア)程度だった。
今回使用するケーブルは、NECが新たに開発した48心(24ファイバーペア)の海底ケーブルを世界で初めて採用。これにより、ケーブル単体では32心のケーブルと比較して15倍の伝送容量を実現し、毎秒0・5ペタビット(ペタは1000兆)の設計容量が可能となった。これは中継器による光増幅が必要な長距離光海底ケーブルとしては世界最大容量となる。
日刊工業新聞2021年10月26日