車載用途で売上高10億円目指す、東レが開発した新材料の全容

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低抵抗化を実現した新材料で配線加工したタッチパネル

車載タッチパネル大型化など対応

東レは、感光性導電材料「RAYBRID(レイブリッド)」から、簡単な製造工程で金属メッシュ並みの低抵抗な高精細配線を形成できる新材料を開発した。可視光透過率90%以上の透明パターンで、シート抵抗は従来比8分の1の2オームを実現する。車載用大型タッチパネルや第5世代通信(5G)用アンテナなどへ展開する。2025年度に車載用途で売上高10億円を目指す。

具体的には、銀微粒子表面を制御して緻密に分散させた材料を、ガラス基板や高耐熱フィルム上に塗布。露光・現像による簡単な工程で配線を形成し、230度C程度で熱をかけると、粒子表面が活性化され、粒子同士の融着が促進される仕組み。フレキシブルデバイスにも対応する。

レイブリッドは、車載用途の信頼性水準をクリアする幅4マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の配線を形成でき、車載パネルで採用実績がある。大画面化や非接触タッチパネル対応のため、新材料を開発した。

あわせて外光反射防止のため配線上に黒化層を形成する技術を開発した。反射率を0・1%以下に抑え、視認性の向上に役立つ。

日刊工業新聞2021年10月21日

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