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白物家電の出荷額、4カ月連続減少も過去10年で2番目の高水準のワケ

日本電機工業会(JEMA)が19日発表した9月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比12・2%減の1854億円となり4カ月連続で減少した。4―9月合計では1兆3223億円で、過去10年の平均(1兆2472億円)を上回るものの前年同期比3・5%減となった。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要や特別定額給付金の後押しなどによる買い替えが一巡し、反動でマイナスとなった。

9月の製品別出荷額では、ルームエアコンが前年同月比24・9%減の386億円、冷蔵庫が同14・3%減の382億円でともに4カ月連続のマイナス。洗濯機は同4・6%減の334億円で3カ月連続のマイナスだった。

一方、過去10年の同月で比較すると前年に次ぐ2番目の出荷額となった。JEMAは「19年は消費増税前の駆け込み需要、20年は巣ごもり需要などがあり高水準だった。比較するとマイナスだが、21年も高い水準を維持している」と分析する。

日刊工業新聞2021年10月20日

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