ノーベル賞・生理学医学賞「温度と触覚の受容体の発見」、米国博士2人の功績とは?

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スウェーデンのカロリンスカ医科大学(ストックホルム)は4日、2021年のノーベル生理学医学賞を、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のデービッド・ジュリアス博士(65)と米スクリプス研究所のアーデム・パタプティアン博士(54)の2氏に贈ると発表した。授賞理由は「温度と触覚の受容体の発見」。神経系が熱や冷気、機械的な刺激をどのように感知するかの理解につながる。

授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。だが、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制のため、受賞者は自国でメダルと賞状を受け取る。賞金として1000万スウェーデンクローナ(約1億2600万円)が等分して贈られる。

ジュリアス博士は刺激性化合物「カプサイシン」を利用して、熱に反応する皮膚の末端神経のセンサーを特定した。

カプサイシン受容体「TRPV1」は、温度感知受容体の解明への道を開く大きな進歩となった。

さらにジュリアス博士とパタプティアン博士は化学物質「メントール」を使用して、受容体「TRPM8」が寒さによって活性化されることを証明した。二つの受容体に関する追加のイオンチャネルが特定され、さまざまな温度で活性化されることがわかった。

パタプティアン博士は機械的刺激受容体「PIEZO」が触覚に不可欠なセンサーの役割を果たしていると証明した。

日刊工業新聞2021年10月5日

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