TDKが世界で初めて開発。抵抗を抑制した樹脂電極「MLCC」がスゴい!

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(左から)3216サイズの10マイクロファラド品、3225サイズの22マイクロファラド品

TDKは、電極に樹脂を使った積層セラミックコンデンサー(MLCC)の「CNシリーズ」に、抵抗を通常品と同水準に抑えた2製品を追加した。電極の全てを覆っていた樹脂を一部のみにすることで、電流が抵抗の高い樹脂層を通らずに流れるようにした。

TDKによると、こうした構造の樹脂電極を開発したのは世界初。従来のCNシリーズと同様、基板たわみ応力にも強い。自動車や産業用ロボットの「頭脳」であるECU(電子制御ユニット)の電源ラインなどでの採用を見込む。電源ラインの長寿命化につながり、自動車の安全性向上などへの貢献が期待できる。

従来のCNシリーズより電気を蓄えられる容量(静電容量)が大きい3225サイズの22マイクロファラド品(マイクロは100万分の1)と、静電容量は同じで寸法が約35%小さい3216サイズの10マイクロファラド品の2種類。顧客は部品数の削減やセットの小型化が可能になる。

サンプル品の消費税抜きの単価は3225サイズの22マイクロファラド品が60円、3216サイズの10マイクロファラド品が25円。本荘工場(秋田県由利本荘市)で今月から月産500万個で量産を始めた。

日刊工業新聞2021年9月22日

キーワード
TDK 樹脂電極

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