Googleの記事表示サービスに参加する全国・地方紙の思惑
米IT大手グーグルは、同社のニュースサイトなどを通じて、報道機関が編集・選定した記事を表示できるサービス「ニュースショーケース」を日本で始めたと発表した。時事通信など40以上の全国・地方紙や通信社が参加。一部の有料記事についても読者が無料で閲覧できるようグーグルが報道機関に対価を支払う。報道機関は自社サイトに読者を誘導しやすくなる。
IT大手に対しては、報道機関のニュース記事に使用料の支払いを求める動きが世界で強まっている。グーグルは2020年10月、記事に対価を支払うニュースショーケースを開始し、3年間で10億ドル(約1090億円)を投じる計画を公表した。
ニュースショーケースには、オーストラリアや英国、インドなど12カ国以上で約1000社の報道機関が参加しており、9割以上が地方紙、地域紙という。
日刊工業新聞2021年9月17日