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コロナ直撃の外食産業、市場規模が45%減

ホットペッパーグルメ外食総研が発表した2020年度の「外食市場調査」によると、首都圏・東海圏・関西圏の外食市場規模(推計値)は前年度比44・8%減の2兆1630億円となった。延べ外食回数も同40・9%減の8億9596万回にとどまった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食の自粛に加え、居酒屋などの店舗の休業・営業時間短縮の影響が直撃した。

月別で市場規模をみると、初回の緊急事態宣言が発出された20年4―5月が前年同期比76・1%減。4―10月には同47・3%減まで回復したが、2回目の宣言期間の21年1―2月に減速した。業態別の市場規模では食事主体が前年度比38・4%減、飲酒主体が同57・2%減と落ち込んだ。

外食市場が冷え込んだ一方、中食市場は同19・8%増の1兆4715億円に拡大した。

同総研はリクルートの外食市場に関する調査・研究を行う機関。同調査は3圏に住む20―69歳の男女約1万人を対象に毎月実施している。

日刊工業新聞2021年9月15日

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