石油由来と同等性能「バイオマスタイヤ」が生まれた!

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バイオマス由来ブタジエンゴムを用いた試作タイヤ(NEDO提供)

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、バイオマス由来のブタジエンゴムで自動車用タイヤを試作した。バイオマスから生産したエタノールをブタジエンに変換し、重合させてブタジエンゴムとした。石油由来のゴムをバイオブタジエンゴムと天然ゴムに置き換え、石油由来のゴムタイヤと同等の性能を確保できた。持続可能な材料でタイヤを製作できる。

NEDOのプロジェクトとして産業技術総合研究所と先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT、茨城県つくば市)、横浜ゴムが開発した。バイオエタノールの処理量が1時間当たり1リットルの大型触媒反応装置を製作。従来比で500倍のスケールアップに当たる。生成したブタジエンの捕集方法を改良し、連続的に合成できるようにした。

合成した20キログラムのバイオ由来ブタジエンを用いてタイヤの接地面と側面を製作した。バイオエタノールからタイヤ製造まで一連のプロセスを実証できた。原料の石油依存を低減し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)や持続可能な原料調達につながる。

産総研がブタジエンの大量合成、ADMATがブタジエンの高純度化、横浜ゴムがブタジエンのゴム化とタイヤの試作を担当した。

日刊工業新聞2021年8月11日

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