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リゾート地で搬送用ロボットが活躍する。今秋にも実用化へ

リゾート地で搬送用ロボットが活躍する。今秋にも実用化へ

自律走行する1人乗りのパーソナルモビリティー

リゾート地で搬送用ロボットの活躍が期待されている。7月20日に全面開業した「VISON(ヴィソン)」(三重県多気町)で、三菱電機は自律走行する移動式ゴミ箱と1人乗りのパーソナルモビリティーを周回させるサービス展開を目指している。現在は技術や事業性を検証する実証実験中だが、秋頃には実用化する計画。将来的には食事の運搬用など運用の幅も広がりそうだ。

岐阜市のベンチャー「キュリオ」が開発した電動車いす「SCOO(スクー)」を車台に開発した。高機能センサー「LiDAR(ライダー)」で取得した3次元点群地図と準天頂衛星による測位技術を組み合わせることで自律走行を実現した。時速1キロメートル程度の低速で運用する。ゴミ箱用として開発したタイプは、用途に応じて荷運び用など積載部を変えられる。今後、ゴミ箱タイプ20台、パーソナルモビリティー50台をヴィソン内で巡回させる。

ヴィソンは内閣府の「スーパーシティ構想」の特区認定を目指すリゾート地。敷地面積は約119万平方メートル。ホテルや産直市場、農園が設置され、年間800万人の利用を予想する。多気町など三重県6町と三重大学、三菱電機や大日本印刷など30社の企業が連携して、地方創生に向けた取り組みを展開する。(名古屋)

日刊工業新聞2021年8月2日

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