非接触で操作できる車載用静電ディスプレーパネルが面白い
東海理化とアルプスアルパインが共同開発
東海理化とアルプスアルパインは、非接触で一部操作を行える車載用静電ディスプレーパネル(写真)を共同開発したと発表した。指を近づけると画面上のアイコンを拡大できたり、簡単な手払い動作で画面を切り替えられたりする。カーナビゲーションシステムやオーディオなどに応用する計画。運転中の誤操作を減らし、快適な車内空間の実現につなげる。2024年の実用化を目指す。
アルプスアルパインの高感度な静電容量検出技術を活用した。東海理化が全体の企画設計を担った。同技術により画面と指先で約3センチの距離を検知する。拡大したアイコンにさらに指を近づけると次のメニューを表示するといった操作にも対応する。ほかに接触による操作時に振動でリアクションを返すといった機能を備える。
東海理化の秋田俊樹執行役員は「まず高級車向けを狙う。その後、幅広い車種を狙い製品ラインアップをそろえたい」と語った。
日刊工業新聞2021年6月25日