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ウイルス感染を抑制する「布製間仕切り」が人気

小松マテーレの抗ウイルス加工素材を用いた布製間仕切り「PPSA」が用途を広げている。学校の試験会場やワクチン接種会場での感染対策用として採用が進んでいたが、さらに食事中の飛沫(ひまつ)対策の要望を受けて卓上タイプを投入した。樹脂製と異なり、拭き取り作業を不要にしたことが普及のカギだ。

同素材「エアロテクノ」はウイルスの感染力を99・9%抑制することを確認済み。適度な透明度を維持しつつ、飛沫は布表面で吸収して飛散を抑制。頻繁な消毒、拭き取り作業を不要にした。通気性があり、声も通りやすい。

PPSAは建築家の坂茂氏が監修。紙管と布部分で構成し、軽量なため組み立て、設置が容易。卓上タイプは一連の大きさが幅800ミリ×高さ600ミリ×奥行き300ミリメートル。場所、用途に応じて複数を連結できる。消費税込みの価格は一連が3850円から。学校や企業、病院などへの導入を見込む。初年度1億円の販売が目標。


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日刊工業新聞2021年5月24日

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