国内スマホ出荷台数が過去最高に、けん引した5G端末は?
MM総研(東京都港区、関口和一所長)がまとめた2020年度の国内スマートフォン出荷台数は、前年度比16・9%増の3275万台で過去最高だった。第5世代通信(5G)対応スマホが1101万台で3割超を占めた。米アップルが20年10、11月に発売した「iPhone(アイフォーン)12」シリーズが全モデルで5Gに対応したことで5G端末の出荷が急増した。
メーカー別のスマホ出荷台数では、米アップルが1580万台で全体の48・3%を占めた。以下、シャープの419万台(シェア12・8%)、韓国サムスン電子の320万台(シェア9・8%)と続く。
スマホ市場の契約回線別では、NTTドコモが1166万台で全体の35・6%を占めた。2位はKDDI(au)の845万台(シェア25・8%)、3位はソフトバンクの648万台(シェア19・8%)だった。
21年度の国内スマホ出荷台数は同5・1%増の3444万台、うち5Gスマホは同2・0倍の2271万台と予測。20年に5Gを商用化した携帯通信大手4社に加え格安スマホサービスを手がける仮想移動体通信事業者(MVNO)でも22―23年度には5Gサービスが一般化する見込み。
日刊工業新聞2021年5月20日