2015 国際ロボット展オンラインプレビュー(3)シーイーシー
ロボットをより効率的に利用するための2つのソフトウエア
*産業ロボットをスマートに使うために簡単操作のティーチングなど新機能開発!
産業用ロボットの性能を最大限に生かすためには、どのような動作をさせるかなどシステムの組み上げや組み込みが必要となってくる。こうした作業は経験や勘に頼りがちで安定した精度が出しにくく、コストや時間がかかる。そこで、生産現場の生産性向上やコスト削減をICTで総合的に支援するソリューション「VR+R」を展開するシーイーシー(CEC)は、ロボットをより効率的に利用するためのソフトウエアに力を入れている。その一環として2つのソフトウエアで新たな機能を追加開発した。「2015国際ロボット展」内で初お披露目する。
CECのVR+Rは、工場内のあらゆる情報を蓄積する基盤を構築し、計画や生産活動を効率化するサポートをしている。その中核を担うのが産業用ロボットを効率的に導入するための支援ソフトウエア。構想設計、製作、設置テストから運用段階の状態監視や予防保全までを総合的に支援する製品を整えている。今回、二つの機能を新たに開発したことで、ロボットの効率的かつ高度な使いこなしを提案する。
まず一つ目はロボットを仮想空間で試運転させて動作を検証するソフトウエア「Virfit(バーフィット) 」のティーチング(動作教示)の新機能。同機能は作業内容の変更ごとにプログラミングしなければいけないところを、直接、ロボットに指示して、その場で実行できるところがポイントとなる。
目標位置や把持姿勢、障害物など、ロボットにさせたい作業や周囲の環境をソフトウエア上で編集するだけで従来のティーチング作業なしにロボットを動かせる。これにより、ロボット導入時の構想設計やプログラム開発の工数とリードタイムの削減に貢献する。業務提携する東京大学発ベンチャーのMUJIN(東京都文京区)と共同で開発した。
二つ目は生産設備の稼働状況を監視・管理するシステム「Facteye(ファクティエ)」のロボット稼働状況をリアルタイムで把握できる機能。各軸の負荷電流値をリアルタイムで計測し、蓄積していく。常時監視は生産現場の停止時間(ダウンタイム)の軽減につながる。また蓄積されたデータは基準のデータと差異を確認するなど劣化予兆を分析するためにも利用可能だ。さらにロボットプログラム開発時、故障リスクを考慮してタクトと負荷のバランスを検討するといったことにも使い方が広がる。現在は三菱電機とデンソー製のロボットのみだが、他メーカーへの対応も検討している。
産業ロボット導入時の課題とは
産業用ロボットの性能を最大限に生かすためには、どのような動作をさせるかなどシステムの組み上げや組み込みが必要となってくる。こうした作業は経験や勘に頼りがちで安定した精度が出しにくく、コストや時間がかかる。そこで、生産現場の生産性向上やコスト削減をICTで総合的に支援するソリューション「VR+R」を展開するシーイーシー(CEC)は、ロボットをより効率的に利用するためのソフトウエアに力を入れている。その一環として2つのソフトウエアで新たな機能を追加開発した。「2015国際ロボット展」内で初お披露目する。
CECのVR+Rは、工場内のあらゆる情報を蓄積する基盤を構築し、計画や生産活動を効率化するサポートをしている。その中核を担うのが産業用ロボットを効率的に導入するための支援ソフトウエア。構想設計、製作、設置テストから運用段階の状態監視や予防保全までを総合的に支援する製品を整えている。今回、二つの機能を新たに開発したことで、ロボットの効率的かつ高度な使いこなしを提案する。
ロボットが簡単操作ですぐ動作
まず一つ目はロボットを仮想空間で試運転させて動作を検証するソフトウエア「Virfit(バーフィット) 」のティーチング(動作教示)の新機能。同機能は作業内容の変更ごとにプログラミングしなければいけないところを、直接、ロボットに指示して、その場で実行できるところがポイントとなる。
目標位置や把持姿勢、障害物など、ロボットにさせたい作業や周囲の環境をソフトウエア上で編集するだけで従来のティーチング作業なしにロボットを動かせる。これにより、ロボット導入時の構想設計やプログラム開発の工数とリードタイムの削減に貢献する。業務提携する東京大学発ベンチャーのMUJIN(東京都文京区)と共同で開発した。
ロボットのムリ・ムダ・ムラを検出
二つ目は生産設備の稼働状況を監視・管理するシステム「Facteye(ファクティエ)」のロボット稼働状況をリアルタイムで把握できる機能。各軸の負荷電流値をリアルタイムで計測し、蓄積していく。常時監視は生産現場の停止時間(ダウンタイム)の軽減につながる。また蓄積されたデータは基準のデータと差異を確認するなど劣化予兆を分析するためにも利用可能だ。さらにロボットプログラム開発時、故障リスクを考慮してタクトと負荷のバランスを検討するといったことにも使い方が広がる。現在は三菱電機とデンソー製のロボットのみだが、他メーカーへの対応も検討している。
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