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店内に聴覚障がい者が働きやすい工夫、スタバのサイニングストアが開設1年

店内に聴覚障がい者が働きやすい工夫、スタバのサイニングストアが開設1年

手話で「ありがとう」と返すパートナーの中嶋元美さん

スターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)が手話を共有言語にする「サイニングストア」を東京都国立市にオープンしてこの6月で1年になる。

同社にとって国内初の試みだ。舞台となる「スターバックスコーヒーnonowa国立店」では、聴覚障がい者と健常者がともに分け隔てなく働く。ただ、手話の手元や口の動き、表情が見やすいように店内照明を明るめに設定したほか、ドリンクができあがったときに番号表示されるデジタルサイネージを設置するなど、随所に工夫を凝らしている。

同社ディストリクトマネージャーの向後亜紀さんは、「今まで手話を使っていなかった健常者の人が自分なりの方法でオーダーを伝えようとしており、それが働いているパートナー(従業員)たちが特に喜ぶ瞬間だ。手話でなくても、スマホ画面に文字を書くなど、伝える方法はひとつでない。コミュニケーションに正解・不正解はないので、伝える気持ちを大事にしてほしい」と話している。

同店ではパートナー22人中16人が聴覚障がい者。

日刊工業新聞2021年5月6日

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