ホンダが初「オンデマンド交通」実証、予約の時間や場所にタクシーを配車
ホンダは、予約・配車システムを用いた乗り合い型のオンデマンド交通の実証実験を、宇都宮市と共同で5月13日に始める。利用者が予約した時間や場所に、タクシーなどを配車する。子会社のホンダモビリティソリューションズ(東京都港区)が開発した同システムの有効性を検証する。期間は9月17日まで。
ホンダが自治体と連携し、同システムを用いたオンデマンド交通の実証実験を実施するのは初。利用者は専用のアプリケーション(応用ソフト)や電話で時間を指定し、配車を依頼する。運行は地域の車両運行事業者が担う。
運行事業者は同システムを用いて最適な運行ルートを選択する。必要最低限の車両数や運転手数で運行できるとしている。同システムはホンダのカーナビで蓄積した渋滞情報などのデータを活用して開発した。
自家用車での移動が困難な高齢者が増え、公共交通機関を補う役割を持つ乗り合いタクシーなどの需要が高まっている。一方で運転手不足などの課題があり、運行ルートの効率化などが求められている。
日刊工業新聞2021年4月27日