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スズキが半導体不足で生産計画見直し、4月は2工場で1万台減産

スズキが半導体不足で生産計画見直し、4月は2工場で1万台減産

スズキの相良工場

スズキが半導体不足の影響を受け、4輪車を生産する国内3工場の4月の生産計画を見直したことが分かった。このほど、直近の計画に比べて合計1万台規模の減少となる同約7万1000台に引き下げた。5月以降は半導体を用いる部品の調達状況などを見極めて判断する方針。休日出勤などで下期以降に挽回し、通年での影響を最小限に食い止める考えだ。

4月に入り、小型車「スイフト」などを生産する相良工場(静岡県牧之原市)、軽自動車「スペーシア」などを生産する湖西工場(同湖西市)の一部生産ラインを停止したり、休日稼働を一部取りやめた。軽自動車「エブリイ」などを生産する磐田工場(同磐田市)は減産しない。今後、4月末までに新たな停止日を設けない方針だ。相良工場で生産する小型車を中心に減産する。湖西工場では販売好調な軽自動車を中心に生産を維持する車種もある。

スズキは2021年1月時点で国内3工場における4月の4輪車生産計画を計8万9000台規模に設定していたが、半導体不足で再び下方修正に迫られた格好だ。半導体不足は自動車各社に影響している。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、SUBARUなどが工場停止や生産調整の対応を迫られている。

日刊工業新聞2021年4月21日

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