東急建設などが開発した「トンネル粉じん測定システム」、その実力値
東急建設はマック(千葉県市川市)、東宏(札幌市東区)と山岳トンネル工事の粉じん対策ツール「トンネル粉じん測定システム」を開発した。良好な作業環境を維持するために不可欠な粉じん濃度の測定と、その測定結果の周知を効率的に行うもので、自動化により大幅な業務効率化を実現した。
同システムではトンネル6カ所に、粉じん濃度計、バッテリー、無線装置を収納した専用粉じん測定BOXを設置し、粉じん濃度測定データを自動で取得。取得した計測データはトンネル坑内に設置した管理用パソコンに伝送され、ガイドラインに沿った濃度評価、呼吸用保護具に対する要求防護係数の算出、記録帳票の作成までを自動で行う。データはトンネル坑内や事務所、支店などの遠隔地からもリアルタイムで確認できる。
現在稼働する「新東名高速道路湯触トンネル他1トンネル工事」(神奈川県山北町)での実証実験で、その有効性を確認した。
日刊工業新聞2021年3月29日