富士電機が応答性2倍の低圧インバーター!業界最高クラスを日中を軸に世界展開

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刷新する汎用インバーター「FRENIC−MEGAシリーズ」

富士電機は工作機械や搬送装置に使う低圧インバーターの主力シリーズを23日に刷新した。設備の加工品質を安定させる応答性が従来比約2倍と業界最高クラスを実現した。製品の予兆保全機能も強化。工場・倉庫の自動化と保守効率化ニーズに応え、日本や中国を軸に世界展開する。

同社は刷新した高性能・多機能の汎用インバーター「FRENIC―MEGAシリーズ」を23日に発売する。製品出荷は4月1日から始める。容量とノイズフィルター有無で分けた計90機種をそろえる。価格は個別見積もりだが、従来シリーズと同水準に据え置く。

新製品の電流応答は業界最高クラスの1000ヘルツ、速度応答が同200ヘルツと従来比で倍増させた。金属加工機の場合は切削時にモーターへ負荷がかかると、回転にムラが発生して品質不良・バラつきを招く。高い応答性により、加工の品質安定化と速度向上につながると期待する。

また、搭載する中核部品のパワー半導体と、インバーターの冷却能力の異常兆候を検知・警告する機能を新たに加えた。現場作業員のメンテナンス負担を軽減し故障などの装置停止を未然に防ぐ。

通常はインバーターとともに放熱向けの主冷却部を筐体(きょうたい)(盤)内に収納するが、今回筐体の外に主冷却部を配置する構造を同社の低圧インバーターで初めて採用した。装置の省スペースや省エネルギーに貢献する。主冷却部を防水・防塵規格「IP55」に対応し、過酷な使用環境下でも設置可能にした。三重県鈴鹿市と中国・無錫市、タイ・パトゥムターニー県の3拠点で生産する。


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日刊工業新聞2021年3月23日

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