THKがIoTサービス対象にアクチュエーター追加、故障予測や保全に
THKは産業機械内部の要素部品の状態をIoT(モノのインターネット)で見える化するサービス「オムニエッジ」の対象に、4月からアクチュエーター(駆動装置)を追加する。これまでは直動機器「LMガイド」とボールネジを対象としていた。機械要素部品にセンサーを後付けしてデータを収集。状態を把握し、機械の故障予測や予防保全につなげる。
アクチュエーターの本体外側にセンサーを装着する。改造や追加工は不要。アクチュエーターの破損や潤滑状況を数値化し、状態を検知する。
オムニエッジではアンプ1台につき接続できるセンサーは最大三つ。LMガイド、ボールネジ、アクチュエーターを自由に組み合わせられる。アクチュエーターは搬送機や組み立て機にも利用されるため、工作機械だけでなく一般産業機械の分野でも活用できる。
消費税抜きの価格はセンサー、産業用パソコン(IPC)、ソフトウエア、通信費を含めて1装置につき月額8000円から。すでに受注を始めており、4月9日に出荷を開始する。
今後はポンプやファンなどの回転部品にもオムニエッジの適用範囲を広げ、装置全体の「健康管理」を実現する。
日刊工業新聞2021年3月16日