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日本で海外の設備状況の監視・予兆検知、THKがIoTサービス開始

THKは機械要素部品の状態を把握できるIoT(モノのインターネット)サービス「オムニエッジ」の海外対応を始めた。サービス利用企業の海外拠点で稼働する機械に組み込まれた、直動機器やボールネジ(写真)などの部品の状態を数値化。日本の拠点で状態診断や故障の予兆を検知できるようにする。当初は米国、タイ、インドネシア、中国の4カ国が対象。今後、日系企業が多数進出するメキシコ、東南アジアなどに範囲を拡大する。

通信にグローバルSIMを利用する。価格はセンサーやアンプなどの機器貸与費、通信費、アプリケーションの使用料を全て含み、1装置につき月額1万円(消費税抜き)。アプリの画面表示は日本語、英語、中国語の3言語に対応する。

オムニエッジは自動車部品や食品、素材メーカーなどで使われ、顧客の過半数が海外に工場を持つ。新型コロナウイルス感染症の影響で、海外に出向いて現場を確認することが難しくなっている。オムニエッジの海外対応により、日本にいながら海外の設備状況の監視・予兆検知を可能にする。

日刊工業新聞2020年2月8日

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