コマツが電動フォークリフトを7年ぶりに刷新、その内容は?
コマツは電動式フォークリフト2機種を全面刷新し、発売した。最大荷重2・5トンクラスの「FE25―2」と同3トンクラスの「同30―2」で、全面刷新は約7年ぶり。排ガスが出ず音が静かといった電動式の特徴を維持しつつ、耐水性や防塵性を向上。エンジン式と同様に、屋外でも使えるようにした。走行モーターの高出力化により、最高車速と登坂性能は2・5トン車でそれぞれ従来車より32%アップした。消費税抜きの価格は2・5トン車が495万円、3トン車が595万円。国内のみで2機種合わせて初年度2600台の販売を目指す。
2・5トン車のサイズは全長3515ミリ×全幅1200ミリ×全高2155ミリメートルで、車両質量は3740キログラム。モーターの高出力化に加え、バッテリーの高電圧化、最低地上高のアップ、後輪タイヤの大径化でエンジン車と同等の走破性と段差乗り越え性能を実現した。
大型カラーマルチモニターを標準搭載。アクセルペダルを緩めるだけで減速、停止できるため運転者の疲労軽減に寄与する。旋回時には旋回半径を検知して車速を自動制御する。
日刊工業新聞2021年3月12日