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ホンダ系車体部品メーカーがスバル向け増産へ、その裏に真の実力者あり

ジーテクト「トヨタと培ってきた技術を提供できれば」

ジーテクトは群馬工場(群馬県太田市、写真)を拡張し、SUBARU(スバル)向けの車体部品の生産能力を増強する。投資規模は17億円。工事は2021年春に着工し、22年5月に操業を始める。受注拡大により25年までに合計18億円の売上高の上積みを見込む。

工場の敷地内に約4000平方メートルの建屋を増築する。建屋拡張に9億円、溶接ラインの新設・改修に8億円を計上する。これまで手がけてきたスバル向けの車体部品の範囲が拡大し、大型の部品製造に対応できるよう溶接ラインを作り直す。また、太陽光パネルを増設し、工場の消費電力を自家発電でまかなうなど二酸化炭素(CO2)の排出量削減にも取り組む。

同工場では主にスバルのスポーツ多目的車(SUV)「フォレスター」やスポーツワゴン「レヴォーグ」、小型スポーツカー「BRZ」などの車体部品を生産する。

ジーテクトの吉沢勲常務執行役員は「今後、車体そのものの軽量化を進める上で加工方法が変わってくるだろう。ホンダやトヨタ自動車と培ってきた技術を提供できればいい」と強調する。

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