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パソコン出荷台数が6年ぶりに1000万台超え! 背景に在宅ワークや教育のデジタル化

■在宅勤務・教育デジタル化

電子情報技術産業協会(JEITA)が26日に発表したパソコン(PC)の国内出荷実績によると、2020年の出荷台数は前年比7・4%増の1045万5000台で6年ぶりに1000万台を超えた。新型コロナウイルス感染症の流行で在宅勤務の利用や教育のデジタル化が進んだことが追い風となった。基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」のサポート終了に伴う更新需要で高水準だった19年実績を上回った。

20年出荷は種類別では、ノートPCが同25・1%増の894万5000台で過去最高。800万台超えは8年ぶり。前半は主に在宅勤務向け、後半は政府が進める教育現場のデジタル化「GIGAスクール構想」関連がけん引した。デスクトップは同41・5%減の151万1000台。

国内出荷額は、全体が同8・9%減の8313億円。ノートPCは同0・2%減の6797億円、デスクトップが同34・4%減の1516億円。21年のノートPC需要について、日本HP(東京都江東区)は「前半は個人向けが高い需要が続くと見るが、不透明な要素も多い」としている。

日刊工業新聞2021年1月27日

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