テレワークは自動車内で! スズキや東海理化などが提案を本格化
スズキや東海理化などは自動車を使ったテレワークの提案を本格化する。浜松市内で進めている車や駐車場を活用した実証実験として、一般企業向けのレンタルサービス提供を25日に始めた。当初は5社が使用し、さまざまなアンケートにも回答してもらう。コロナ禍での対応や、駐車場がコワーキングスペースなどとしてのビジネスの創出の場として発展にも期待を込める。
実証実験を運営する「浜松テレワークパーク実現委員会」は、経営サポートなどを手がけるウィーウィル・アカウンティング・アソシエイツ(ウィーウィル、浜松市中区)、スズキ、東海理化、浜松市で構成。2020年11月からレンタカーとしての認可取得などの準備も進めていた。ウィーウィルの杉浦直樹社長は「50社ほどの利用者を集めたい。まずは3月末までに使い勝手などの意見を集約したい」と4月以降にさまざまな事業化の可能性を探る考え。
スズキの軽自動車5台を改造し、後部座席に机などを取り付けた「オフィスカー」として活用する。利用者は事前に予約し、車を借りて弁天島海浜公園(同西区)などの電源も用意した指定場所に駐車して使ってもらう。価格は半日で1500円(消費税込み)。
コロナ禍でテレワークが増えたことで、家族と暮らす自宅では個室を確保できなかったり、孤独に働く寂しさを感じたりする課題に着目した。
日刊工業新聞2021年1月26日