生体信号を取得する東レの機能繊維素材、熱中症対策でクラボウと連携へ

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東レはhitoeを用いたウエアのラインナップを拡充(前開きタイプ)

東レは、生体信号を取得できる機能繊維素材「hitoe(ヒトエ)」事業を拡充する。クラボウの熱中症対策システム「スマートフィットフォーワーク」と、4月以降をめどに連携する。ヒトエ専用ではない管理システムと連携するのは初めてで、採用拡大につなげる狙い。ヒトエを用いたウエアのラインアップに春以降、前開きのシャツなどを追加、医療用途などでの拡販を目指す。

病気・事故把握

ヒトエは、東レとNTTが共同開発した導電性ナノファイバー編物。体から発する微弱な電気信号を取得し、心拍数などを把握できるのが特徴だ。体調不良や突発的な事象による異常を検出し、病気や事故の把握、予防につなげる。

メールで通知

データはスマートフォン用アプリケーション(応用ソフト)で分析し、異常時は管理者にメールで通知する。スポーツや現場作業での見守りや、医療分野で採用が進む。

新たに連携するクラボウのスマートフィットフォーワークは、ウエアラブルデバイスで取得した体調変化などを分析するクラウドシステム。クラボウが開発したスマート衣料のほか、他社のスマートウオッチなどとの連携も拡大している。

東レは、ヒトエを用いた前開きのシャツを4月に投入する。シャツは着脱がしやすく袖があり、医療用途などを開拓する。肌触りが柔らかい合成繊維を用いた製品の価格は、既存品と同じ消費税抜き1万円を予定。綿混素材のウエアも6月までに発売する。

着心地を改善

既存のウエアは、スポーツなどの激しい動きによるずれでデータにノイズが発生するのを抑えるため、体への締め付けが強い仕組みになっている。

柔らかい生地の採用で、着心地を改善し、採用の拡大につなげる考えだ。

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