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徳大ベンチャーが2億円の資金調達、食用コオロギ自動生産へ

徳大ベンチャーが2億円の資金調達、食用コオロギ自動生産へ

画像はイメージ

徳島大学発ベンチャーのグリラス(徳島県鳴門市、渡辺崇人社長、088・661・6021)は、約2億3000万円の資金を調達した。調達資金で食用コオロギの自動生産システムを整える。化粧品や健康食品、肥料などへ提供していく。

Beyond Next Ventures(東京都中央区)と産学連携キャピタル(徳島市)、HOXIN(東京都港区)などに対し第三者割当増資を行った。調達資金で徳島県美馬市にある廃校を整備し自動設備を導入する。食用コオロギの飼育業務を手作業から自動化することで生産コストを抑える。

2年程度で生産量を月間800キログラムから1トン程度と現在の10倍に高める。生産コストを4―5割削減できる見通し。粉末化して食品に添加する。コオロギはたんぱく質を作るために必要な飼料が豚の約3分の1で飼育に必要な水も抑えられる。食糧問題の解決策になるか注目されている。

日刊工業新聞2020年12月29日

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