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大同メタルが10憶円で福利厚生施設を新設した理由

大同メタルが10憶円で福利厚生施設を新設した理由

来年2月、完成を予定する新福利厚生施設「新記念館」(イメージ)

大同メタル工業は、自動車用エンジン軸受の主力工場である犬山事業所(愛知県犬山市)内に、福利厚生棟の「新記念館」を新設する。2021年2月の完成と運用開始を予定し、投資額は約10億円を見込む。敷地内の中心に設置し各建屋からのアクセスを高めたほか、購買などの間接部門を集約。大規模研修ができる大会議室も設け、業務の効率化と社員のモチベーション向上を狙う。

新記念館は地上3階建てで、延べ床面積は約2400平方メートル。大会議室や食堂、屋上庭園などを設ける。同時に人事・労務や購買など、敷地内に分散していた間接部門を新建屋に集約し、業務の生産性向上と効率化につなげる。

大会議室は既存施設の倍以上となる150人を収容でき、グローバル会議や大規模研修などに活用できる。屋上には社員同士の交流や休憩ができる緑化スペースを設ける。自社製品などの展示スペースも用意する。このほか太陽光発電パネルを設置するなど環境負荷低減にも配慮した。

新記念館は既存施設が築40年と老朽化していたこともあり、創立80周年を機に新設を決めた。新施設では従業員家族を招待した職場見学会や、地域住民を交えたイベントの実施なども検討している。施設の魅力を高めることで人材交流を活発にし、人材育成の底上げや求人効果にもつなげたい考えだ。

日刊工業新聞2020年12月11日

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