警察や自治体も注目する「ファミマサークル」、コロナ禍でオンラインにも広がり
ファミリーマートは新型コロナウイルス感染の収束が見えない中、店舗がある地域の高齢者や子どもが抱える課題を解決するため、デジタルを使った取り組みを始めた。
感染拡大前まで「ファミマサークル」の名称で、店舗内のイートインスペースを活用し、所轄警察官による特殊詐欺被害未然防止や高齢者ドライバーの免許返納を説明する講習会を実施してきたが、現在は中止。新たに店舗近くの集会所に複数のデジタル端末を設置し、オンラインの講習に切り替えた。保健師によるバランスの良い食生活のアドバイスも受けられる。3回目となるオンライン開催は26日に東京都港区内で開く。
ファミマサークルは参加者に好評で、警察署からは「日頃アプローチしづらい方々に周知できる」、自治体からは「立地も良いので定期開催してほしい」という声が届いている。
新型コロナで自粛中のファミマこども食堂も各家庭や学童とオンラインで結び、クイズや持続可能な開発目標(SDGs)授業での交流会を開催している。
各会は店舗の協力が必要なため、ファミマは店舗と連携しながら全国で開催を目指す。
日刊工業新聞2020年11月20日