富士フイルムの独自抗菌技術、新型コロナ99%以上を不活化
富士フイルムは16日、独自の抗菌技術「Hydro Ag+(ハイドロ エージープラス)」を用いたアルコールクロス、スプレーが新型コロナウイルスの感染抑制効果があることを確認したと発表した。評価試験では99%以上のウイルスを不活化した。
試験は、同製品の薬剤を20、40、60回塗布した試験フィルムを用意し、20日後に効果を確認したところ、20回が約87%、40、60回がともに99%以上のウイルスを不活性化した。アルコール濃度80%の商品(写真)を使用した。
同技術は写真フィルム事業で培った銀に関する知見を生かして開発した。銀系抗菌剤を用いることでアルコールが蒸発した後も除菌効果が続く。今回の試験は帯広畜産大学との共同研究の一環。
日刊工業新聞2020年11月17日