薬の飲み忘れなくす乾電池3本で動く「服用支援ロボット」
【諏訪】ミヤサカ工業(長野県茅野市、松本耕平社長)は、薬の服用支援装置「服薬支援ROBO“コッくん お薬よ〜”」を11月中旬に発売する。1回ごとに服用する複数種類の薬をあらかじめ樹脂容器内にセットし、服用時に樹脂容器を自動押し出しする。個人使用の場合、最大4週間分の薬を収容できる。単1アルカリ乾電池3本で約2年間の連続使用が可能。初年度500台の販売を見込む。
朝昼晩の容器7段3棟式(消費税抜き3万9800円)、就寝前を加えた同4棟式(同4万4800円)の2機種。薬の供給時間は利用者が設定できる。それぞれの棟にオン/オフスイッチがあり、服用しない時間帯の棟はロックできる。容器押し出し後、一定時間内に服用しなければ容器を自動で再収納する。
いたずらなどによる容器取り出しを防ぐため、空容器を戻す隙間にワンタッチロック・解除式スライドカバーを設置。容器内は3枚の仕切りが入れられ、薬4週間分を一度にセット可能だ。サイズは4棟式が幅300ミリ×奥行き205ミリ×高さ338ミリメートル、重量約4キログラム。
「既に地元で口コミなど10台を受注」(宮坂義政会長)するなど出だしは好調。主に近隣の中小企業から調達する部品を組み立て、月産100台規模の生産体制を構築する。
日刊工業新聞2020年11月9日