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低迷打破なるか、日産が米国向け主力SUVを7年ぶり全面改定

低迷打破なるか、日産が米国向け主力SUVを7年ぶり全面改定

北米で主力のスポーツ多目的車(SUV)「ローグ」

日産自動車は10月中に北米で主力のスポーツ多目的車(SUV)「ローグ=写真」を7年ぶりに全面改良して発売する。車台を新たに開発して運転性能を高めたほか、全方位運転支援システムを標準搭載して安全性も向上した。希望小売価格は2万5650ドル(約270万円)から。米国での同社最量販車種の新型車の投入で、低迷する販売を巻き返す。

排気量2500ccのガソリンエンジンを搭載。新開発した車両制御技術「ビークルモーションコントロール」を採用した。運転支援技術ではナビゲーションの地図情報を活用し、高速道路のカーブなどで適切な車速に調整する新機能を備え、高速道路運転時のストレスを軽減する。

米国事業の低迷が続く日産は新型車を積極投入して、販売のてこ入れや収益改善を急ぐ。ローグの19年の米国販売台数は約35万台。全体の約3割を占める最量販車種だった。

ローグは21年末までに米国で販売する六つの新型車の第1弾となる。SUV型の電気自動車(EV)「アリア」やスポーツ車「フェアレディZ」などの新型車を相次ぎ投入して、販売の回復を目指す。

日刊工業新聞2020年10月26日

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