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学生・教職員は900円で検査可能、京都産業大がPCRセンター開設

学生・教職員は900円で検査可能、京都産業大がPCRセンター開設

PCR検査装置について説明する黒坂学長

京都産業大学と島津製作所は19日、京都市北区の同大学キャンパス内に「PCR検査センター」を完成したと発表した。無症状の学生や教職員が自己負担900円で検査できる。20日に開設し、1日最大40件の検査から始める。2025年末まで約5年間の運営予定。設置費用は約3500万円。

同センターは約88平方メートル。検査技師1人と事務2人で運営する。唾液1・5ミリ―2ミリリットルを陰圧室で被検者自身が採取しパスボックスから提出する。1度に96検体を1時間で処理できる検査機を設置。前処理に時間がかかるため検査数は無理なく増やす。集団生活を行う寮生や、フィールドワークなど学外で活動する学生や教職員に検査を推奨する。結果の統計データなどの情報公開・提供も進める。

京都産業大学の黒坂光学長は「学生への予防意識の啓発にもつながる」、島津製作所の上田輝久社長は「データ管理など追加の仕組みも提案していく」と話した。

日刊工業新聞2020年10月20日

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