高校生のアルバイト、コロナで22万人減少も「やりがい」「学び」目的が増えたワケ
マイナビ(東京都千代田区)は、全国の15~18歳の高校生男女(高専、専門学校は除く)1738人を対象とした「2020年高校生のアルバイト調査」の結果を発表した。調査は昨年に続き2回目。新型コロナウイルスは、高校生のバイト事情にどのような影響を及ぼしているのか。昨年と比較して見ていく。
全国で現在アルバイトをしている高校生は19.4%(推計約61万人)と、昨年の26.0%(推計約83万人)から6.6pt減少(推計約22万人減少)した。
アルバイト未経験の高校生は62.9%で、昨年から10.6pt増加。高校1年生を中心に割合が高まっており、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮してアルバイトとして働くのを躊躇したと考えられる。
その一方で高校生の非就業者のうち、アルバイトの就業意向がある人は39.1%と、昨年より3.5pt増加し、就業意向は昨年同様にあることが分かった。
アルバイトの目的は昨年に続き「貯金をするため(63.5%)」が最も高かった。 一方、 「社会経験を積むため(46.8%、 前年比+16.5pt)」「趣味のため(61.7%、 前年比+13.2pt)」「スキルを身に付けるため(27.7%、 前年比+8.8pt)」が前年より大幅に増加した。 新型コロナウイルスの影響で将来や就職・雇用などへの不安が高まり、 お金以外にも“経験値”や“スキルアップ”を目的としたアルバイトの需要が高まったと考えられる。
コロナ禍での働き方の変化に伴い、 意識の変化があったか聞いたところ「学ぶことへの意識が高まった(42.6%)」「仕事にやりがいを感じるようになった(41.2%)」などに加え、 専門的な職種への関心(32.9%)や副業への興味(32.9%)の高まりも一定数見られた。
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