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広がる通年採用、企業では課題も浮かび上がる

Visionalグループの株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区、多田洋祐代表取締役社長)が提供する、 新卒採用管理クラウド「HRMOS採用 新卒エディション」は、 企業の採用担当者に対して新卒採用に関するアンケートを実施した(回答数:315)。

その結果、 通年採用(一律での選考開始ではなく、 候補者ごとに選考時期を分散させる採用手法)を既に「導入している」企業が約3割、 今後の「導入を検討している」企業は約4割にのぼり、 ますます通年採用が広がりを見せていることがわかった。

通年採用を行う上での課題としては、「学生の志願度(入社意欲)を上げるための最適なコミュニケーション設計」(50%)が最多。

また、 96%以上の採用担当者が、 採用を成功させるためには「学生の志向にあわせた継続的なフォロー」が重要と回答しており、 今後、 通年採用の導入拡大に伴い採用活動の長期化が予想される新卒採用において、 学生それぞれにあわせたフォローを継続的に実施していくことが、 より一層重要になると予測される。

一方で企業からは、「通年採用は、 企業が求める人材を少人数採用する場合には良い部分もあると思うが、 ある程度人数の採用が必要なポジションにおいては、 採用活動の長期化により負担増となる可能性がある」(サービス業、 通年採用の導入を検討している)、「学生とのコミュニケーションが長期化するため、 求める人材を確実に採用するよう進める必要がある」(IT業界、 通年採用を導入している)、「内定を出してもいつ辞退されるかわからないので、 とても難しさを感じる」(商社、 通年採用を導入していない)といった声が寄せられるなど、通年採用の労力に対するコストを懸念する様子が見受けられた。

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