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ついに歯科矯正もサブスクに!手軽さで利用拡大を目指す

ついに歯科矯正もサブスクに!手軽さで利用拡大を目指す

歯科矯正サービスで使われる歯型(左)とマウスピース

DRIPS(東京都千代田区)は、5月にサブスクリプション(定額制)型のマウスピース歯科矯正サービス「hanaravi(ハナラビ)矯正」を開始した。各務社長は「歯科矯正を手軽にし、多くの人を口から健康にしたい」と話す。

同社ホームページなどから申し込む。自宅に届いた「矯正準備セット」を使って利用者が自分で歯型を取り返送する。その後、歯科医の検診を受け、歯型分析を基にした矯正プランに同意すると、3Dプリンターで製造したマウスピースが自宅に届く。2週間ごとにマウスピースを交換し、外から力をかけて矯正する。

消費税抜きの月額費用は初めての月が2万円、2カ月目以降は3万円。期間は歯の状態によって異なり、3カ月から1年。利用しやすい料金設定とした。

ただ、マウスピースを送付するだけでは矯正中に痛くなって、途中で諦める人も出てくる。そこで会員制交流サイト(SNS)「LINE」を使い、「痛くなる前にアドバイスしたり、質問に応えたりする」(各務社長)。SNSで利用者に寄り添い、矯正完了までサポートする。

各務社長は医師で、救急救命の現場で誤嚥(ごえん)性肺炎などで亡くなる人を見て、「早期から予防につながる取り組みをしたい」(各務社長)と思い、起業した。歯並びを整えれば、口腔(こうくう)環境をきれいに保てる。誤嚥性肺炎や心臓疾患などのリスクを高める歯周病の予防につながる。

将来は他の矯正法もサービス化する考えで歯科矯正の利用拡大を目指す。(梶原洵子)

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