カサブランカのつぼみで紫外線による「しわ・たるみ」が抑えられる!
日本メナード化粧品(名古屋市中区、野々川純一社長、052・961・3181)は、紫外線(UV)により生じる肌のしわ・たるみについて、皮膚にある糖たんぱく質「テネイシンC」の減少が関わっていることを突き止めた。さらにユリ科の植物「カサブランカ」のつぼみから抽出したエキスに、その減少を抑える効果を見いだした。研究成果は化粧品開発に応用する。
UVを繰り返し浴びることにより起きる肌のしわ・たるみの進行は「光老化」と呼ばれ、皮膚の真皮にあるコラーゲン線維の減少が要因の一つと考えられている。今回、真皮を構成する二つの層のうち乳頭層に存在するテネイシンCに着目。培養細胞を使った実験の結果、UV照射によりテネイシンCが減少するとともにコラーゲン線維も減少することが分かった。
その上でカサブランカの若いつぼみから独自技術によって抽出したエキスにUVによるテネイシンCの減少を抑えるとともに、コラーゲン線維の構築を促す効果を見いだした。(名古屋)
日刊工業新聞2020年9月17日