シートで火が消える?ヤマトプロテックの無人消火建材
ヤマトプロテック(東京都港区)は、火災時に消火剤を放出するシート状建材「K/SMOKE PANEL(ケースモークパネル)=写真」を開発した。主成分のカリウムによる煙で無人消火する。公共施設などでの使用を想定し、10月1日から発売する。仕様により異なるが、消費税抜きの価格は1平方メートルで1万円から。
パネルの温度が300度Cを超えると煙状の消火剤カリウムを放出し、燃焼サイクルを断ち切る仕組み。煙は人体に無害。シート状で壁などに貼って使用する。
薬剤量4・3キログラムのケースモークを設置したコンテナ(幅2メートル×奥行き2メートル×高さ1・6メートル)を使った実験では、1000ミリリットルのガソリンに引火後、約15秒で消火。薬剤使用率は約20%で、500ミリリットルのガソリンが残存した。消火器やスプリンクラーによる初期消火が難しかったガソリン火災で役立つ。