会議室なし「ウィズコロナ」時代の新オフィスが渋谷に誕生
オカムラは渋谷駅直結の高層ビルに新しいオフィス「CO―EN(交縁)ラボ」を開設した。壁で囲まれた会議室のないオープンな空間とし、必要に応じてレイアウトを変更できる。机や椅子などの家具も可動式とし、新型コロナウイルス禍に対応して社員同士のソーシャルディスタンス(社会的距離)を保てるようにした。同社が考える最新のオフィス事例として顧客に提案していく。
新オフィスは2019年11月に開業した高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」の44階に立地し、延べ床面積は約630平方メートル。営業部門の約60人が所属し、他の拠点・部門の社員でもサテライトオフィスとして利用できる。
会議室の代わりに棚で仕切られた半個室を設けているほか、駅や空港などに配置しているブース状の個室「テレキューブ」を設置した。オフィスに入居する際に会議室をつくるための工事費がかからない上、退去時も原状回復費用が不要になる利点がある。レイアウトを社員のニーズに応じて都度、自由に変更できるほか、オープンな空間とすることで、社員同士の連携を促す効果も見込んでいる。
新型コロナ対策として、入館時にサーモメーター付き小型モニターで検温とマスクの着用確認を行う。机や椅子など家具の配置を広く取り、社会的距離を保てるようにした。
同社は本社が横浜にあり、東京都内にも複数の拠点を持つ。横浜と東京の交通の要衝である渋谷に拠点を持つことで、社員や取引先との交流の場としても活用する。
日刊工業新聞2020年9月4日