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国内スタートアップの想定時価総額ランキング、新規はispaceとLooop!

国内スタートアップの想定時価総額ランキング、新規はispaceとLooop!

民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」の月面着陸船(ランダー)の最終デザイン

成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス(東京都港区)から、国内スタートアップ想定時価総額ランキングが発表された。

新規ランクインは2社で、2022年に民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」Mission1ランダー(月着陸船)の打ち上げを予定しているispaceは18位。次いで、発電やエネルギーマネジメントに関する専門性を持つLooopが19位にランクインした。同社はENEOSやNECキャピタルソリューション、双日、日本グリーン電力開発など全6社による資金調達を実施し、ENEOSとは資本業務提携を締結している。

また、上位20社の想定時価総額が全て400億円超えを達成した。

8位のMobility Technologiesは、2020年7月13日にNTTドコモ、東京センチュリー、電通グループの3社との資本業務提携を発表。これにより、累計資金調達金額は20社中のトップとなる見込みとなった。同社はタクシーアプリ「JapanTaxi」と「MOV」の統合に伴い、全国約10万台のタクシーと提携する新たなタクシーアプリとして「GO(ゴー)」を2020年9月にリリースする予定だ。

8月の累計資金調達金額で100億円を超える企業数は、20社中12社であった。ispaceは2020年7月に新たに約30億円を調達。設立から約10年で合計7回の資金調達となり、累計資金調達金額は135.7億円となった。 Looopは、設立から9年で合計12回の資金調達を行っている。直近では今年の6月30日に28.3億円を調達しており、累計資金調達金額は103.3億円にのぼる。

カテゴリー別にみると、 環境・エネルギーと金融領域が最も多く、 4社ずつランクイン。これらに自動車領域が3社続いた。

先月からの変動をみると自動車領域が1社減少し、 航空・宇宙領域は1社増加している。 先月ランクインしていた自動運転システム「RoboCar」を開発するZMPと、大型リチウムイオン電池および蓄電システムを開発するエリーパワーはランキング外であった。

これらに代わり、電力小売サービス「Looopでんき」などを運営するLooopと、航空・宇宙領域のispaceが新たにランクイン。その結果、「航空・宇宙」が1社増加、「環境・エネルギー」は変動せず、「自動車」は1社減少となった。

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