「アマゾンエコー」で産業ロボを操作!コロナ対策にもなるシステム試作
「アレクサ、準備して」―。ティーエス(浜松市東区、松原伸幸社長、053・545・9526)は、産業用ロボットを音声で操作するシステムの試作機を完成した。米アマゾン・ドット・コムの人工知能(AI)スピーカー「アマゾンエコー」を使ったシステム。産業用ロボットの音声操作は、まだ珍しく、今後、需要をみて事業化を検討する。
アマゾンエコーで認識した音声を、ロボットの操作盤への命令に変換するプログラムをつくった。変換機器を介してアマゾンエコーと操作盤を接続。声をかければティーチングした動作を始めたり、停止したりできる。
操作盤に触れずに操作できるようになり効率化のほか「新型コロナウイルス感染対策にもなる」(松原社長)。システムは既存のロボットに後付けできる。
ティーエスは産業用ロボットを組み込んだ生産ライン全体の自動化を手がけるシステムインテグレーター(SIer)。音声操作システムは試作機に対する顧客の反応をみて、商品ラインアップに加えるか判断するとしている。
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日刊工業新聞2020年8月5日