日本のイージス艦にも搭載検討、米国製最新レーダーの実力
米レイセオンが米駆逐艦向けに納入
米レイセオン・テクノロジーズは、米海軍の次世代型ミサイル駆逐艦「USSジャック・H・ルーカス」向けに、最新型レーダーアレイの「AN/SPY―6(V)1」を納入した。性能や価格は非公表だが、現在、米艦艇に装備されているレーダーより探知距離が2倍強と長くなり、より遠方から目標を検知できる。同時に識別できる目標の数も従来型の約200から数十倍に向上しているとされる。
中国やロシアが米の防衛網を突破できる極超音速ミサイルを開発中で、数十―数百機の小型飛行ロボット(ドローン)を使った同時飽和攻撃も中国軍が研究している。
SPY―6は就役から20年以上がたつ海上自衛隊のイージス艦「こんごう」級や、2007年就役の「あたご」級にも搭載が検討されている。
日刊工業新聞2020年7月28日