三菱スペースジェット、試験飛行の開始時期が未定に…
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、丹羽高興社長、0568・39・2100)が、開発中の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」について型式証明取得に向けた試験飛行の開始時期を未定としたことがわかった。「2021年度以降」とする初号機の納入時期がさらに延びる可能性がある。
3月に初飛行した最新試験機「10号機」は型式証明に向け米国で今春にも試験飛行を始める見通しだった。親会社の三菱重工業の業績悪化で開発計画自体が見直しとなった。新型コロナウイルス感染症の拡大で同機の米国への移動(キャリーフライト)のめども立っていない。
日刊工業新聞2020年7月31日