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Jリーグで活躍する「リモート応援システム」が生まれた理由

Jリーグで活躍する「リモート応援システム」が生まれた理由

リモート応援システム(イメージ)

ヤマハのリモート応援システムがサッカー「Jリーグ」の試合で“活躍”している。Jリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕を延期していたが7月からは有観客での試合も始まった。ただ当面は動員に制限がかかる。スタジアムに行けなくても選手に声援を届けたい。そんなサポーターの熱意に応えるシステムだ。

リモート応援システム「リモートチアラー・パワード・バイ・サウンドユーディー」は、スマートフォンなどを使いJリーグの専用アプリケーション(応用ソフト)などを経由して専用サイトにアクセス。試合中に「応援」や「拍手」といった各ボタンをタップすると、その時の人数に応じた音量でスタジアムのスピーカーから音を流す仕組み。

6月に実施した実証実験でそれを体感した、ジュビロ磐田の小川航基選手は「歓声があるのとないのでは選手のモチベーションがまったく変わる。最後まで走り切るためにすばらしいシステムだ」と称賛。6月27、28日に再開したJ2、J3の計10試合から運用をスタートし、その際には延べ10万人を超えるサポーターが利用した。その後に再開したJ1でも活用されている。

スタジアムでリモート応援システムを使用

ヤマハは2018年から同システムの開発を進めていた。入院中など、さまざまな理由でスタジアムに足を運べないサポーターも一緒に応援できるようにしたいという思いが発端だった。

今回、新型コロナによって、より需要が高まるとみて提供開始を急いだ。

日刊工業新聞2020年7月23日

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