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ホンダ「シビックセダン」、国内製販終了のワケ

ホンダ「シビックセダン」、国内製販終了のワケ

ホンダの八郷隆弘社長

ホンダは国内でセダン「シビックセダン」など4輪車の生産や販売を相次ぎ終了する。7月に小型セダン「グレイス」とミニバン「ジェイド」、8月にシビックセダンの生産終了を予定する。それぞれ販売店に在庫がなくなり次第、販売を終える。国内市場の動向や需要、商品ラインアップなどを再検証し、「事業面も含めて総合的に判断した」(広報担当者)としている。

シビックセダンとグレイスは現在、寄居工場(埼玉県寄居町)、ジェイドは狭山工場(同狭山市)で生産している。シビックシリーズで英国工場から輸入しているハッチバックやスポーツ車タイプの車種は国内で引き続き販売する。

2019年度の国内販売台数はシビックセダンが1619台、グレイスが5626台、ジェイドが2581台だった。売れ筋の軽自動車「N―BOX」は25万台弱、ミニバン「フリード」は8万台強。生産、販売を終了する車種は、セダンの走行性能と広い車内空間を両立したステーションワゴンに近いジェイドを含め、国内のセダン人気低迷などを受け販売が伸び悩んでいた。

日刊工業新聞2020年6月18日

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