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帝人の炭素繊維を採用、わずか2.9kgの“持ち運べる車”とは?

帝人の炭素繊維を採用、わずか2.9kgの“持ち運べる車”とは?

WALKCAR(ウォーカー)

帝人は9日、炭素繊維とポリカーボネート樹脂がcocoa motors.(ココアモーターズ、東京都渋谷区)の「WALKCAR(ウォーカー)=写真」に採用されたと発表した。ウォーカーは重量2・9キログラム、サイズは13インチのノートパソコンと同等の“持ち運べるクルマ”。帝人の炭素繊維などを用いることで、軽量性や耐久性を実現した。

採用されたのは炭素繊維「テナックス」を用いた熱可塑性複合材料と、ポリカーボネート樹脂「パンライト」。テナックスは鉄の10倍の強度と4分の1の軽量性、パンライトはガラスの約200倍の耐衝撃性と2分の1の軽量性を有する。

ウォーカーは重心移動で操作するためハンドルやコントローラーが不要。最高時速16キロメートルで走行し、カバンに入れて携帯できる。

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日刊工業新聞2020年6月10日

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