大型の工作機械、展示会が中止で良さをどう見せる?
DMG森精機、出荷前に遠隔検査 デジタル立ち会い
DMG森精機は、出荷前立ち会い検査のデジタルサービスに乗り出す。同社の製造拠点と客先をオンラインでつなぎ、顧客から受注した工作機械・システムの動作やテスト加工結果を映像で示す。顧客は同社に出向かず、遠隔から検査できる。立ち会い業務を効率化する取り組みとして国内外で展開する。
先週末、英国の自動車関連会社が新型コロナウイルスによる影響で立ち会えなくなったため、ビデオ会議ソフトを使って奈良事業所(奈良県大和郡山市)で実施した。複合加工機2台と搬送ロボット1台で構成する自動加工システムについて、ハンディー型カメラなど計7台で中継。加工や搬送の動作、加工精度などを顧客に確認してもらった。
今後、システムが複雑化し立ち会い動作確認の要望が増えると見て、デジタル立ち会いの効率性を訴求する。
日刊工業新聞2020年4月28日牧野フ、ウェブ展示会 開催中止の金型展代替
牧野フライス製作所は15日、新型コロナウイルス感染拡大を受け中止となった金型加工技術展「インターモールド2020大阪」で出展予定だった機械やソフトウエアを紹介するウェブサイトを公開した(写真)。「省人化、自動化、容易化」をテーマに、これからの製造業で必要となるポイントに対する同社の取り組みを写真や動画、セミナーで紹介する。公開期間は18日までの予定。
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同ウェブサイトでは5軸制御立型マシニングセンター「D200Z」や数値制御(NC)放電加工機「EDAF3」のほか、CAM(コンピューター利用製造)ソフトや自動化システムについて特徴や実演、加工事例を写真や動画で確認できる。
またサイト内ではオンラインセミナーも開催。省人化や自動化に対する同社の取り組みを伝えるオープンセミナーを常時閲覧できる。
日刊工業新聞2020年4月16日
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