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中国の新車販売は営業再開で落ち込み幅改善、トヨタが最も回復力あり!?

中国の新車販売は営業再開で落ち込み幅改善、トヨタが最も回復力あり!?

中国で人気のトヨタ「カムリ」(広汽トヨタ公式サイトより)

日系自動車メーカー6社の3月の中国での新車販売台数は前年同月比約4割減の25万4383台だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に落ち込んだが、同約8割減の5万3439台だった2月と比べ減少幅が改善した。同国では多くの自動車販売店が営業を再開する。ただ新型コロナの終息の行方は不透明で、本格的な需要の回復には時間がかかりそうだ。

3月の販売は、トヨタ自動車が同15・9%減の10万1800台と日系メーカー6社の中で最も減少幅が小さかった。日産自動車は同44・9%減の7万3297台。同80・3%減の1万5111台と大幅に落ち込んだ2月と比べ改善傾向にあり、同社幹部は「市場に回復の兆しが見え始めた」との見方を示した。

ホンダは同50・8%減の6万441台だった。一部を除き販売店も営業を再開しており、2月の同85・1%減と比べ大幅に改善した。

マツダは同28・3%減の1万2958台、三菱自動車は同63・0%減の5027台、SUBARUは同59・0%減の860台だった。3社とも同約8割以上の減少となった2月と比べ減少幅が縮小した。

中国汽車工業協会によると中国全体の3月の新車販売は同43・3%減の143万台だった。同79・1%減の31万台と大幅に落ち込んだ2月と比べ改善した。

生産や販売活動は回復に向けて動きだしているが、消費者の新車購入意欲が従来の状態に戻るまでは、厳しい経営環境が続いていきそうだ。

日刊工業新聞2020年4月23日

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