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『誰でもなれるVチューバー』ステイ・ホームで変わるゲーム業界

レノボ・ジャパン、Vチューバー発掘新人オーディション開催

レノボ・ジャパン(東京都千代田区、デビット・ベネット社長)は、仮想空間上のバーチャルキャラクターとして、顔を出さずに動画投稿サービス「ユーチューブ」で活躍する「バーチャルYouTuber(略称、Vチューバー)」の新人発掘オーディションを開く。ユーチューブに関心があっても顔を出すことに抵抗を覚える人たちの潜在的なニーズに応えるのが狙い。Vチューバー志望のアマチュアを対象に5月7日まで、特設サイトで応募を受け付ける。

一次審査を経て6月下旬に最終選考を行う予定。優秀賞に選ばれた人には、その後のキャラクターデザインなどの活動をサポートするほか、副賞としてVチューバー活動にも役立つゲーム用の高性能パソコン「レギオン」を1台無償で贈呈する。

Vチューバーはオンラインゲームなどのプレーヤーとしての活躍が増えている。レノボが実施した調査(対象は5000人)によると、Vチューバーの認知度は60%と高く、全体の22%が「Vチューバーとして活動してみたい」と回答するなど、関心の高さがうかがえる。

レノボ・ジャパンはオーディションに先駆け、プレイベントとして、3月26日にオンラインゲーム大会を実施。人気のVチューバー10人程度を招いて対戦を公開したところ、「視聴者が20万人と、過去の大会に比べて14倍に跳ね上がった」という。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界中で多くの人が外出を控え、自宅にいる時間が増えたことで、オンラインゲームは一躍脚光を浴びている。ゲーム依存が及ぼすメンタルへの影響を指摘していた世界保健機関(WHO)も、コロナ以降は健康ガイドラインとして「ステイ・ホーム(家にいよう)」を呼び掛けている。

これを受けて、ゲーム業界はステイ・ホームの呼びかけを支援し、健康に良い娯楽としてオンラインゲームを宣伝している。ゲーム業界を巡る環境は様変わりの様相だ。 レノボ・ジャパンは「誰でもなれるVチューバー」をキャッチフレームに掲げ、レギオンの活用促進を踏まえ、ステイ・ホームを後押しする。“誰もがなれるVチューバー”の先例として、ベネット社長も自らキャラクターを作成して、同社が定期開催しているオンラインゲームのイベントにも登場して盛り上げに一役買っている。

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