次世代バイオディーゼル燃料、シャトルバスで使用開始
いすゞとユーグレナ、約6年かけて完成
いすゞ自動車とユーグレナは、石油由来の軽油を100%代替可能な次世代バイオディーゼル燃料を完成させ、いすゞの藤沢工場(神奈川県藤沢市)のシャトルバスで使用を始めた。主にユーグレナが燃料開発を担い、いすゞが燃料の性能試験や評価などをした。
両社は2014年に含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけず、使用できる次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結。約6年かけて完成させた。
いすゞは中期経営計画で地球環境問題を重要な経営課題と位置付ける。3月に「いすゞ環境長期ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会を目指した活動を進めている。
ユーグレナは18年にいすゞなどをサポーターとして「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN」を宣言。今回、次世代バイオディーゼル燃料が完成したことで「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同する企業に向け、近日中に同燃料の供給を本格的に実施する。
日刊工業新聞2020年4月9日